インプラント治療に際して8つのこだわりをもって治療にあたっております。
安全・確実な治療は当然として、いかに患者様に満足して頂けるか、いかに治療後もお口の健康状態を維持していただけるかに焦点を当てて、インプラント治療の体制を構築しております。
以下、当院のインプラント治療をご紹介いたします。
※当院のインプラントHPがオープンしました。こちらもぜひご覧ください。
インプラント専門外来|千葉インプラントセンター船橋
安全・確実なインプラント治療の実現。
万全の体制を整えています。
▲クリーンルーム完備で完全無菌の最新オペ室
インプラント治療のメリット
- 入れ歯のように食べ物が入り込むことがないので痛みが少ない
- 入れ歯やブリッジのような取り外すタイプと異なり、人工歯を固定できる
- 天然歯に近い感覚でしっかり噛めるので、以前のように食事を楽しめる
- 歯冠部分はセラミックで作製。天然歯のような透明感があり、口元を気にせずおしゃべりできる
- メインテナンスを続けることで10年以上使用できる
インプラント治療のデメリット
- 保険診療を適用できない
- 外科的な手術が必要
- 治療期間が2ヶ月以上かかる
- 糖尿病など健康状態によってはインプラントをすぐに適応できない場合がある
こだわり1 安全・確実なインプラント治療
インプラント治療で最も忘れてはならないことは「安全・確実な治療であること」です。
当然のことかもしれませんが、これを怠る歯科医師がいるのでインプラント関連の悪いニュースが取り沙汰されているのです。
本来、インプラント治療は決して難しい手術ではないのですが、きたならエキ歯科ではインプラント治療における基本を徹底し、そのために努力を怠らないことが必要だと考えております。
安全性・確実性を高めるために次の取り組みを行っております。
1.CT撮影による精密診断を行ってます
ノーベル社の世界最高クラスのソフトであるクリニシャンを導入してます。このクリニシャンを利用し、インプラントの治療計画シミュレーションから埋入にいたるまでの、一連のインプラント治療をより安全、かつ正確にサポートします。
<補綴主導型の治療計画>
患者様の解剖学的な構造と補綴の形態を組み合わせ、インプラント支台の補綴ソリューションを確実に実現させます。
<常に全体像を見ながら治療計画を実施>
骨質と骨量、重要な解剖学的な構造、そして補綴の形態といった様々な要因に基づき、インプラントの埋入位置を最適に決定できます。
2.感染を防ぐための滅菌や衛生管理
医療機関として当然の事ですが、術中に使用する器具の滅菌や、手術を行う診療室の衛生管理を徹底して行っております。
また、感染を防ぐために手術の数時間前から他の患者様の診療室への出入りを禁止したり、手術にはアシスタントが付くことで不衛生なものを執刀医が手に触れないようにするなど、万全の感染対策・滅菌対策を整えています。
▲常に清潔な環境で
▲完全個室 オペ室完備
▲すべての器具を滅菌しています
3.生体情報モニターやAEDを用いた緊急時対応
前述した通り、基本を徹底していればインプラント治療は決して命に関わるものではないのですが、緊急事態が起きた時のために、手術中の患 者様の状態を把握できる生体情報モニターやAEDをきたならエキ歯科では導入しています。
▲生体情報モニター
▲AED
4.3つのインプラントシステムの活用
*当院では、全てメーカー純正のアバットメントを使用しています。
<ストローマン>
ブローネマルク・インプラントを製造しているノーベルバイオケア社と双璧をなす高品質インプラントをつくる最高位の老舗メーカー。精密機械産業で世界的に有名なスイスのバーゼルに本社があり、世界で500万人以上の患者さんがストローマンインプラントによる治療を受けており、世界シェアの面でもノーベルバイオケア社と1、2位を争い続けています。
97%を超える成功率(インプラントとしての一定の機能を果たしているかを示す値)を誇り、同時にインプラント周囲炎の発生率は1.8%とかなり低い値であることなど、科学的にその高い品質が証明されております。また、直近では、親水性を極限まで高めたインプラントの開発に成功し治療期間の大幅に短縮を可能にするなど、インプラント技術の革新をリードしているメーカーでもあります。
▲Straumann Partners 認定
<ブローネマルクシステム>
国内には約50種類のインプラントシステムが存在しますが、医院ごとに採用しているシステムが異なるため、医院選びに際しましては埋入するインプラントの「安全性」・「耐久性」についても考慮する必要があります。
現在、世界的に安全性と耐久性が実証されているインプラントシステムといえば、スウェーデン製の「ブローネマルク・インプラント」であり、様々なインプラントの研究・科学的な文献による裏付けがあります。また、インプラント自体の感染をおこさないための生産管理も徹底しています。
ブローネマルク・インプラントを製造しているノーベルバイオケア社は近代インプラントのパイオニアであり、50年以上前の1965年に世界で初めて患者さんの治療に使用されました。埋入されてから10年後の残存率は98%、これまでに一つも後遺症が報告されていないことから、世界50ヵ国以上1000万人以上の治療に用いられています。
ノーベルバイオケア社は歯科インプラントで世界で最も高いシェアを誇るマーケットリーダーであり、Branemark Systemは世界でもっとも臨床年数実績があるインプラントシステムです。
☆ノーベルバイオケア社のインプラントシステム
(世界シェア37%、日本シェア40% 共にNO1)
▲Nobel Biocare Partners 認定
インプラントを考える際、シェアの比率も非常に重要な要素となります。
前述しましたが、インプラントメーカーによってネジなどのパーツ1つ1つの規格が全く異なり、メーカー間の互換性がありません。
仮に埋入されたインプラントのメーカーが倒産してしまったら、部品の交換が難しくなりますし、引越先にそのインプラントを扱っている歯科医院がなければ 、わざわざそのインプラントを扱っている歯科医院まで足を運ばなければならない事態も生じてしまいます。
これらを考慮した際、世界的シェアを獲得しているインプラントシステムを選択することで、手術後の心配もなくなります。
他院でも行っている国産10万円インプラント、当院との違いはここ!
激安インプラントとして10万円前後のインプラント治療もすでに当たり前の時代になってきました。しかし、10万円インプラントの実態はあまり知られていません。10万円インプラント治療で多くの歯科医院では、「1ピースのインプラント」を使用することが主流となりつつあります。
なぜなら、2ピースのインプラントよりもパーツが少ないため、コストを抑えることができるからです。しかし、2ピースよりも感染リスクが高く、審美性が劣るという面があります。
このため当医院では、2ピースのインプラントを採用し、1ピースのインプラントと同じ価格帯で行っております。
5.安心の保証システム
なぜ、保証制度が必要なのでしょうか。それは、インプラント治療や白いかぶせ物のような費用がかかる治療に対して、患者さんに安心していただくためです。
十分な治療説明、かかる時間、費用とその保証内容を知っていただく事が大切です。
詳しい保証制度は当院にてご説明いたします。
<ブローネマルク10年保証><ストローマン7年保証>
の保証内容↓
6.理想的な噛み合わせ「フェイスボウ」
当院では、精密な噛み合わせを構築するため、Denar社のスライドマチック・フェイスボウという診断機器を導入しています。
フェイスボウは、患者さんそれぞれに適した歯の形態を作る為に必須な製品です。
関連記事 ⇒ フェイスボウについて
7.手術専用ライト(無影灯)を使用し、安全性を高めています
▲手術専用ライト(無影灯)
インプラントなど、狭く暗い口腔内で、精緻な処置を必要とする外科処置の安全性を高めるため、影を作らず、明るく口の中を照らす「無影灯」を使っています。
無影灯を使うことで、通常の歯科用ライトでは光が届き難い場所まで照らせるだけでなく、手術中の動作でどうしても生じてしまう影も削減出来るので、手術の安全性・正確性を高めることが出来ます。
こだわり2 安心リラックス麻酔による無痛治療
ほぼ眠った状態で手術 を終わらせる
麻酔科医との連携により、手術に不安がある方には静脈内鎮静法で痛くない治療を心がけています。基本的にインプラント手術では身体への負担が大きい全身麻酔ではなく、通常の治療の際に使用する局所麻酔を用います。
局所麻酔だとしても、手術中に痛みを感じることはありません。
しかし、局所麻酔なので意識がはっきりとしていますので、手術中の物音や会話が全て聞こえてしまい、緊張や不安を感じてしまうことがあります。このことが原因で、心身に大きなストレスをもたらし、場合によってはパニックになったり、呼吸・血圧・脈拍等に影響を与えることもあります。
そこで全身麻酔に近いにも関わらず身体に負担の少ない「静脈内鎮静法」という方法をきたならエキ歯科では採用しています。この静脈内鎮静法により患者様は「うとうと」した状態になり緊張や不安を感じないまま手術を終える事が出来ます。
この方法を利用した患者様のほとんどが「気づいたら終わってた」とお話しされます。もちろん、副作用や後遺症などありませんのでご安心ください。静脈内鎮静法は患者様の希望がある場合のみ行いますので、希望される方は担当医までお伝えください。
こだわり3 リーズナブルな「インプラント費用」
インプラントの費用は高い?!
最高の歯科医療を提供しようとする際に、ネックとなるのが費用の問題です。
特にインプラントのような高額な治療に関しては、歯科医師として高額な費用を請求しなくてはいけないことに、一種の心苦しさを 感じているというのが本音です。
ただ、それでもきたならエキ歯科では、歯を失った際の選択肢の1つとして、インプラントをお伝えするようにしています。その理由は、長い目で見た場合に「費用対効果」がよいという一言に尽きます。
―インプラントが長い目で見た場合に費用対効果がよい理由―
日本人には、歯を失っていく典型的なパターンというものがあります。
まずは歯を一本失うところから、すべてが始まっていきます。
▼
多くの方が保険の「ブリッジ」を選択され、両方の健康な歯を削ってしまいます。
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何年かすると、支えとなっている歯がダメになってしまい、
抜歯して「部分入れ歯」を入れます。
▼
部分入れ歯をひっかけている歯がダメになってしまい、
部分入れ歯の範囲が拡大していきます。
▼
そして、最終的に「総入れ歯」になってしまいます。
このような負のスパイラルにくさびの役目を果たすのがインプラントだといえます。
インプラントは、入れ歯やブリッジのように周囲の歯に一切の負担を与えませんし、高額なインプラント治療をされた方は、「二度とこのような思いをしたく ない!」
ということで、定期的なメンテナンスに通っていただく方が多く、その後、歯を失わなくて済むケースが圧倒的に多いといえます。
下図は80歳の方に対しての調査で、「歯が20本以上ある方」と「9本以下しかない方(入れ歯もしていない)」で日常生活の自立度を調べたものです。最近ではしっかり物を噛むことが「ボケ防止になる」とか「身体機能を維持する」などと言われていますが、実際はどうなのでしょう。
この調査からそれが分かります。結果としましては、「歯が20本以上ある方」の約80%が日常生活を自立して行えており、「9本以下しかない方(入れ歯をしていない)」においては、約20%の方しか日常生活を自立して行えていないことが分かりました。
安全で審美性の高い2ピース
激安インプラントとして10万円前後のインプラント治療もすでに当たり前の時代になってきました。しかし、10万円インプラントの実態はあまり知られていません。10万円インプラント治療で多くの歯科医院では、「1ピースのインプラント」を使用することが主流となりつつあります。
なぜなら、2ピースのインプラントよりもパーツが少ないため、コストを抑えることができるからです。しかし2ピースよりも感染リスクが高く審美性が劣るという面があります。このため当医院では、2ピースのインプラントを採用し、1ピースのインプラントと同じ価格帯で行っております。
ロケーターインプラント(インプラントと入れ歯の結合)
ロケーターインプラントとは、インプラントと入れ歯を結合させ、入れ歯を外れにくくし、入れ歯の痛みを軽減することができる治療法です。入れ歯の取り外しができるので、衛生面でも優れています。
無料相談会実施中。費用や施術内容など、お気軽にお問い合わせください。
こだわり4 実績・豊富な臨床経験に基づき、難症例にも対応
他医院でインプラント治療を断られた方も一度ご相談ください
理事の冨田はインプラント埋入本数 6,023本以上の豊富な臨床経験を持ち、多種多様な難症例での実績があります。
成功率 | 上顎:98.7% |
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下顎:99.3% |
※失敗の合計の2%はダツリによるもので再埋入で成功率100%となっています。(2015年~2021年の累計になります。)
また、様々な専門機関より専門医・指導医など各種認定を付与されており、こうした実績と評判から、遠方の患者さんにも来ていただいております。
インプラントを希望する多くの方から、食事をすることが以前のように楽しくなりましたと感謝されることがスタッフの1番の喜びです。CTやインプラント専用システムによる3次元画像診断を何度も実施し、インプラントの角度や深さを精密に診断します。こうした最新設備と優秀なスタッフがいる当院では、骨がないと他院で断られた患者さんは勿論、無歯顎から1日で歯が入るオールオン4(All-on-4)と言う高度な治療も可能です。
こうしたインプラント手術当日に噛める状態にする即日荷重には優れた技工士との密な連携が必要なため、院内ラボを有する当院だからこそ実現出来ます(以下の症例参照)。
また、インプラントは治療後のメインテナンスをしっかり行っていくことも大切ですので、手術後のケアについても二人三脚であなたにあったメンテナンスプランを提供致します。
オールオン4(All-on-4)症例
▼当院にて、一日で歯を立てた実例です
主訴 | オールオン4 |
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費用 | 363万円(税抜330万円)/片顎 |
治療期間 | 手術は一日 |
コメント | 歯科インプラントとは歯を失った場所に対し、チタン製金属のインプラント(人工歯根)を埋入固定し、その上に被せ物(上部構造・クラウン)を固定し、咬み合わせ等の口腔機能や見た目を回復する歯科口腔外科手術です。 インプラント治療は健康保険が効きませんので自費診療となります。 歯科インプラントは外科手術を伴います。 手術後の腫れ・痛みを伴うことがあります。 個人差がありますが、痛み止めや抗生剤をお出ししております。一時的なもので、多くの場合2~3日で治まります。 インプラントを固定するために骨造成治療が必要となることがあります。その場合、別途骨造成の費用がかかります。また骨造成治療後、骨ががしっかりと作られるまで3~6ヶ月間の治癒期間が必要です。 骨造成が先に必要となる場合、インプラントがすぐに埋入できないことがあります。 歯周病のある方、心疾患、骨粗鬆症等、内科的な疾患のある方は、インプラント治療が適さないケースもあります。 また普段服薬しているお薬等も治療に影響する事があります。 免疫力や抵抗力が低下している方、歯周病の発生リスクの高いとされる糖尿病の方、口腔内の衛生状態の悪い方や、あごの骨が足りない方、喫煙者の方は、インプラント治療がすぐにできない事があります。 血管損傷・神経麻痺のリスクが伴います。これは血管や神経が「ドリル」や「インプラント自体」によって損傷することで起こるリスクです。 インプラント手術の検査~計画を入念に行うことでこのトラブルを回避できます。起こった場合は、回復に数日~数週間の時間が必要です。 上顎にインプラントを埋入する際は、上顎洞膜を破る可能性があります。その場合、他に埋めることが可能な場所を検討します。 手術後に抗生剤を服用する事で感染予防をし、膜が自然にふさがるまで治癒を待ちます。 お身体の状態や細菌感染により、術後インプラントが骨と結合しない場合があります。この場合、原因を取り除いてご希望により再治療を行います。 口腔内の衛生状態が悪い方、歯ぎしり、くいしばりの強い方はインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)を引き起こす可能性があります。 日ごろから丁寧なメインテナンスが必要となり、咬合調整やナイトガード(マウスピース)の装着も必要になる場合があります。 骨の成長途中になるお子様(およそ18歳未満の方)、妊婦の方はインプラントが受けられません。 当院では、上記のようなリスクや副作用が起こらないよう、事前診査・診断、治療計画をしっかりと行い、安全性を期したインプラント治療を心がけております。 |
当院の様々な最新技術についてはこちらのページをご覧ください。
こだわり5 「インプラント」という選択肢がすべてではない
「インプラント治療が一番良い治療法とは限らない」
これはとても重要な考えです。歯を失った部分の治療には、
インプラント以外に入れ歯やブリッジなどの治療法もあります。
インプラントには、たしかに他の治療にはないメリットがたくさんあります。
ただ、他の治療より全ての面で優れている訳ではありません。
インプラントは外科処置が必要であり、それがどうしても不安な方もいらっしゃいます。
その時は、一度、入れ歯にトライしてみるのも一つの選択肢だと思います。
また色々な医院で話を聞いたからといって、インプラントだけが唯一の治療法と思いこまないで下さい。
あなたにとってインプラントが色々な意味で負担が大きいと感じれば、それは「いまインプラント治療をする時ではない」のかもしれません。
あなたが心から「インプラントがしたい」と思える時が、治療をする時です。
インプラント治療のメリット・デメリットの説明をしっかり受け、結論を急ぐことなく、ゆっくり考えることが大切です。
奥歯を1本失うだけで、「噛む」力は大幅に低下する?!
人間の歯は28本あります。このようなお話を患者様にすると、「28本もあるのだから、1本ぐらい無くなっても大丈夫 でしょ?」と仰る方が非常に多いことに驚かされます。
最初にきっぱりお伝えしておきますが、そのようなことは全くありません。
奥歯を1本失ってしまった場合だけで噛む力は大幅に低下してしまいます。
この事実をみなさまはご存知でしたでしょうか?
歯を失ってしまえば噛む力が大幅に低下するだけでなく、上の歯を失ってしまった場合においては、そのまま放置しておくと 、失ってしまった歯の両隣の歯が倒れこんできます。これが下の歯になると、上の歯が下に落ち込んできます。
歯を失った場合の治療法には3つの選択肢があります
歯を失った場合には、「インプラント」「ブリッジ」「入れ歯」の3つの選択肢があります。
本題に入る前に、まずはそれぞれの治療法をご紹介してまいります。
インプラントとは?
様々なメディアで「インプラント」は取り上げられておりますので、この言葉を耳にしたことがある方は多いかと思います。
インプラント治療は、歯を失ったところを回復する治療としては、現在の歯科医療において最先端の治療方法だと言えます。この治療法では、歯を失わ れた箇所に人工のネジを埋め込み、その上にかぶせものを装着します。それにより、天然歯と同程度の噛む力まで回復することが可能です。
後述するブリッジや入れ歯と異なり、周囲の天然歯に負担を掛けることもなく、見た目においてもほとんど自分の歯と変わらないこともインプラントの 特徴です。
治療法によって噛む力は何倍も異なります!
このテーマについてご説明する前に、まずは下記の図をご覧ください。
みなさまにご覧頂きたいのは、赤枠で囲んだ「かみ応え」という項目です。ご説明するまでもありませんが、インプラントであれば天然歯とほとんど変わらず噛むことができます。
それと比較してブリッジでは「噛む力」は天然歯の6割であり、入れ歯においてはなんと天然歯の1/3しか噛むことができないのです。ブリッジや入れ歯にしたことがない方は、噛む力が弱くなることにピンと来ないかもしれません。
ただ、ひとつ覚えて頂きたいことは、みなさまが想像している以上に「噛む」という行為は人間が生きる上で必要不可欠な行為だということです。
歯を失った際の治療選択肢
▲インプラント
▲ブリッジ
▲入れ歯
インプラント・ブリッジ・入れ歯の耐用年数比較
出典:インプラントジャーナル
「入れ歯」…4年経過後に50%の入れ歯が破損・不具合などで作り直しになります。
「ブリッジ」…8年経過後に50%が破損・不具合などで作り直しになります。
「インプラント」…10年経過後でもわずか4%のみが破損・不具合で作り直しとなります。
50%に到達するにはまだまだ時間的余裕があり、しっかりしたメンテナンスを行っていれば、生涯を通して使用できることが分ります。
この統計により、インプラントが他の治療法と比べどれだけ安定性・信頼性があるか理解して頂けたと思います。
こだわり6 フラップレスインプラント(歯肉を切らない治療)
フラップレス術式とは、歯肉の切り開きをしない手術方法のことです。
インプラントは、人工歯根を顎の骨の中に直接埋め込み、その上に歯冠を製作していきます。そのため、インプラント手術は通常、歯肉を切り開き、顎の骨を露出させて行う手術が必要となります。
最新の技術を用いることで、この【歯肉を切り開く→縫う】を行わなず、必要最低限の穴(直径3mm程度)だけを開けることでインプラントを埋入する切り開かないインプラント治療を、フラップレス術式と呼びます。
これを実現するのが、最新鋭の歯科用CTと、コンピュータによるシミュレーション、CAD/CAM技術などを応用した最新技術です。
フラップレス術式のメリット
フラップレス術式には、従来のインプラント治療方法に比べ、大きなメリットがあります。そのメリットを簡単にご紹介します。
(1)患者さんの手術負荷低減
必要最低限しかメスを使用しないため、歯肉を切り開く従来の手術に比べ、出血が少なく、手術後の腫れや痛みも大幅に軽減できます。このように体への負担が少ないので、特に高齢者や血液抗凝固剤を服用されている方などに向いたインプラントです。
(2)治療期間の大幅短縮
周囲の組織をほとんど傷つけないため、周辺組織の治癒を待つことなく、次のステップに進めるため、治療期間が飛躍的に短縮できます。
(3)安全性と正確性の向上
患者さんに合わせて作成するサージカル・テンプレート(※後述)により、より正確に、治療計画に沿ったインプラント埋入が可能になります。
(4)審美性と実用性の高い手術
手術後の歯肉の腫れ、出血、痛みを最小限に抑えるので、治療中の審美性も向上するうえ、手術が完了したその日から食事をとって頂けます。
フラップレス術式のデメリット
(1)フラップレス術式が適応できないケースがある
フラップレス術式は歯肉を切り開くことをしないため、直接、歯槽骨を確認することができません。インプラント手術をより安全に行うために、不確定要素は回避する必要がありますので、事前の診察・診断でインプラントを埋入する周辺の骨の状態により、適応できないケースが存在します。
また、手術中に事前シミュレーションとは異なる要素があった場合、安全性を優先して、切開手術に切り替える場合もございます。
(2)費用が掛かる可能性がある
安全にフラップレス術式を行うため、患者さんに合わせて作成するサージカル・テンプレート等の仕様により、通常のインプラント手術よりも費用が高くなる可能性があります。
(3)先進的な医療設備と歯科医師の技術
フラップレス術式を行うには、医療設備を整えて、担当歯科医師の経験や技術が必要となります。症例実績が多い歯科医院を候補に選ぶと良いでしょう。
費用 | ¥110,000(税抜¥100,000)(インプラント料金は別途かかります) |
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治療期間 | 3ヶ月〜半年 |
フラップレス術式の流れ
手術を行う前に精密検査(CT撮影)を行い、インプラントを埋め込む最適な位置をコンピュータによりシミュレーション設計を行います。ここまでの工程は、当院では全てのインプラント治療で必ず行っています。特徴的なのは、この後です。
設計した埋入位置に、正確にインプラントを埋め込むため、CTデータなどから『サージカル・テンプレート』を作製し、このテンプレートを患者さんのお口の中に固定して、インプラントを埋入するための穴(3mm)を開けます。
▲サージカルテンプレート
サージカル・テンプレートには、このような穴が開いており、患者さんの口の中で設計通りに正確にインプラントを埋入する穴を開ける事が出来ます。
こうした緻密な工程を経ることで、歯肉を切ることなくインプラント手術をすることが可能になります。
フラップレス術式を実現するための必須項目
ただ、この術式は決して容易な治療法ではありません。以下の全てを満たした歯科医院のみが実現出来る、最新の、高度なインプラント手術システムです。
- インプラント技術全般における豊富な経験と知識に裏付けられた高い設計技術と、シュミレーターを用いた精緻なシミュレーション技術の双方を兼ね備えた歯科医師がいること
- 最新型歯科用CT、ノーベルクリニシャン(シミュレーションソフト)、専用手術室、滅菌システムなど高度な手術を実現する設備とスタッフが揃っていること
- インプラントやこのサージカル・テンプレート作成に通じた歯科技工士がいること
ただ、インプラントを埋め込む位置に充分な量の良質な骨があることが重要ですので、全ての患者さんに適した術式と言う訳ではありません。
当院では、本術式も含め、患者さんの状態に合わせた手術をご提案させて頂きます。
こだわり7 世界規格の衛生管理・滅菌の徹底
クラスBオートクレーブ
ヨーロッパ生まれの、世界基準滅菌器「リサ」を使って、患者さんのお口に入る器具はすべて的確に滅菌しています。インプラント手術で使う器具は全てクラスBオートクレーブで滅菌しています。
ユニットウォーターライン除菌装置
医療ユニットウォーターライン除菌装置「ポセイドン」により、院内の水は常に衛生的な状態に保たれています。人と自然に優しい電解中世機能水を歯科ユニットや医院全体に通水させることにより医院の水配館内の細菌などの繁殖を抑え、治療環境を衛生的に保つためのシステムです。
ハンドピース内部洗浄
近年注目を集めているハンドピース滅菌問題。当院では、滅菌は勿論実施しておりますが、精度高く・適正な洗浄を確実に実現し、ハンドピースをより良い状態に維持するため、自動洗浄機を導入しております。
ハンドピース・グローブ交換
当院では、患者さんに使用する器具の滅菌を徹底しております。歯科用の切削ドリルに使用するハンドピース(タービン)は患者さんごとに交換し、滅菌をオートクレーブにより行っております。施術用のグローブは使い捨てになっており、これも患者さんごとに交換を行い院内感染防止に努めております。
こだわり8 歯のデザインも考慮
当院では歯一つ一つのパーツの美しさ、自然な色、全体的なバランス全てを考慮し、一人一人に合ったデザインをご提供いたします。
顔全体の構成要素としての口元、歯列への認識を高め、次のポイントを大切に治療をしています。
- 正中線:顔の中心線が歯の正中と合致している
- 切端平面:全部の歯の噛み合わせの面をつらねた平面
- スマイルライン:笑ったときの前歯と唇のライン
- 咬合平面:歯並びをひとつの面としてあらわしたもの
- 歯肉レベル:一般に「歯ぐき」とよばれる口腔(こうくう)粘膜の一部分
歯並びの黄金比
歯の並びには他人が見た時に美しいと感じる割合が存在します。
一般的に美しいとされる歯並びは、
中切歯:側切歯:犬歯 =1.618:1.0:0.618
の黄金比で左右対称であること言われています。
当院ではその黄金比と患者様のお顔のバランスを考慮して歯の形を決定します。
自然な歯の色へのこだわり
治療が成功しても、補綴物が自然な審美性を満たしていなければ、治療が無意味なものとなってしまいます。院内技工所を備える当院では歯科技工士との密な連携により、自然な歯の形を実現します。
自然な歯の基本は「オレンジ色」です。
さらにオレンジを基本として、患者様に合わせて歯の色合いを4種類に分類します。
また、本来の歯の明度も個人差があるため、それを踏まえて患者様の自然で美しい歯の色を導き出します。また、歯を上から見たとき、横から見たときの形も重要です。
歯の形は光の反射にも影響するため、綺麗なカーブを描いていることで反射による目の錯覚を引き起こし、多少の粗を隠す効果もあります。
主訴 | セラミッククラウン※左上1番、右上1番2番 |
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費用 | ¥121,000 (税抜¥110,000)×3本 |
治療期間 | 一日 |
コメント | 金属単体のインレー・クラウンより若干、歯の体積を削る量が多いことがあります 個人差により、ごく稀に欠けたり壊れる可能性があります 事前に神経の処置(根管治療)や土台(コア)の処置が必要となることがあります。 咬み合わせ・歯ぎしりの強い方は、破損防止のためにマウスピースをおすすめすることがあります |
インプラント埋入治療にともなう一般的なリスク・副作用
- 機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- インプラントの埋入にともない、外科手術が必要となります。
- 高血圧症、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗鬆症、腎臓や肝臓の機能障害などがある方は、治療を受けられないことがあります。
- 手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
- 手術後、歯肉・舌・唇・頬の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、顎・鼻腔・上顎洞(鼻腔の両側の空洞)の炎症、疼痛、組織治癒の遅延、顔面部の内出血が現れることがあります。
- インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯肉の状態、噛み合わせ、歯磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
- 毎日の清掃が不十分だった場合、インプラント周囲炎(歯肉の腫れや骨吸収など)を引き起こすことがあります。