詰め物・被せ物など歯科技工物について ①
歯を削ったり、抜けた歯の代わりに入れたり、
削った歯の全体を覆うように被せたり(クラウン)、などなど
使う場面は多様ですが、削って→型取りして→それに合わせて作る人工物。
「詰め物」(※)、「さし歯」、「クラウン(冠)」などと呼ばれますが、
この製作工程は、患者さんにとってはブラックボックスですよね。
※素材から「銀歯」と良く呼ばれますが、現在は金属以外にも様々な素材があります
今回から、数回にわたり、この詰め物や差し歯、クラウンなどの人工物の製作をレポートさせて頂きます。
さて、第一回は、「色」。
自分の歯(天然歯)、特に隣り合う歯の色味と合わせることは重要です。
その色を調合するための材料(一部)が ↓ こちら ↓
色の見本などはありますが、一人ひとり、色合いは千差万別。
同じ「白」の系統なのにも関わらず、細かい色合いを表現するために、
こんなにも材料があるのです(写っているのは、その材料の一部です)。
この素材を調合し、「焼く」と言う工程を経るので、
材料を調合するタイミングでは、焼いた後にどうなるのか、ハッキリ判りません。
ですので、患者さんの色に合わせていくことは職人技なのです。
不定期になりますが、こうした技工物などについての情報を、
お伝えしていきたいと思います。