印象(歯の型取り)勉強会
先週の土曜日、日曜日と印象(歯の型取り)の勉強会へ参加してきました。
私は1ヶ月の休日のうち最低2日、多くて5日間は勉強会や学会参加に費やしています。なぜなら、歯科医療の発展スピードは早く、常に最新の医療技術を身につける必要があるからです。
古い治療を続 けることは結局は患者さんの不利益につながります。
しっかり噛めて長持ちするかぶせ物をつくるために必要なステップの一つに印象があります。
正確な印象をとるためには、その硬化反応、物理的特性、取り扱い上の特性などを理解しなければなりません。その上にいくつかのテクニックが求 められます。
また、歯と歯茎の境を明瞭にするために行う圧排においては、その最適な幅は200ミクロンと決まっていま す。
歯茎のタイプは人それぞれ異なります。その異なった環境の中で200ミクロンを獲得するために必要な技術も存在します。
私たち歯科医師は普段からミクロンの世界で診療をしています。
ミリの世界は広すぎるのです。
かぶせ物のマージン(辺縁)の適合度は50ミクロン以下を目指しています。
それを得るためには患者さんの協力も必要です。
一つの型が満足いかなかった場合、再度印象をお願いする場合があります。
数分の保持時間はとても不快で申し訳なく思います。
しかしながら、しっかりと食事ができる歯を回復することでQOL(生活の質)を向上することが可能です。
私たちはそこを目指しています。
院長 冨田 尚充